メニュー

サーフィン初心者の方へのご案内

サーフボードを買うときに見るもの 長さ・幅・厚み

サーフボードの長さ・幅・厚み

サーフィンの道具の中で最も重要なサーフボード。

表示されているサイズはこの3つだけです。
最近は体積も表示されているものが出回ってきているのでこれも目安にしたいところです。
波に押されて立ちやすい、バランスがとりやすいことのみに焦点を当てると、上記3つ~4つの数字は大きければ大きい方が適しています。極論ロングボードかSUPでしょうか、、、。
SUPとなるとサーフィンじゃなくなってしまうのでここでは省いておきます。
そして、ロングボード(長さ2.75m(9フィート)以上のサーフボード)は初心者がサーフィンを始めるには持ってこいの安定感です。
しかし、現実的に考えてみましょう。 まず、①そもそもロングボード自体の値段が高い②長い(一般的な住宅の部屋天井高2.4mに立てておけない、マンションのエレベーターに入らない)③重い(家から出して車に積む、車から降ろして海まで運ぶ、とても重労働です)。そして脇に抱えようと思うと腕が届かないことが多いので、片手で持つことができない、小さな車に乗らない等、問題山積みです。

最初からロングボードをやりたいなら文句無しにお勧めしますが、ショートボードかロングボードか決まってない人であれば 最初はショートボードとロングボードの中間の長さのファンボード・ミッドレングスをお勧めします。


サーフボードブランドによる性能の違い

サーフボードの容量は同じだが形が違う比較の図形

ブランド(作る人)が違えば その性能も大きく変わってきます。
例えば同じ25Lの粘土でサーフボードを作ります。
Aブランドは 短くて幅が広い板
Bブランドは 長くて幅が細い板
どちらも同じ25Lです。

フリーセッションの初心者用のサーフボード

作り手の膨大な経験に元付いたデータから作り出される、初心者用サーフボード、ファンボード、ミッドレングスです。

サーフィンを始めたばかりの不安定なパドリングでも、うねりに押されやすく、安定したテイクオフを可能にします。

さらに、程よくコンパクトで操作性のある初心者用サーフボード、ファンボード、ミッドレングスは、ある程度サーフィンが出来るようになってからもターンの練習や、技術の向上に必要不可欠なボードであり、サーフィン生涯使い続けることができる1本になります。


サーフボードのフィン(又はスケッグ)

サーフボードのフィン、スケッグ

サーフボードの進むスピードは波にもよりますがプロサーファーで30km~40kmです。
巨大な波だと60kmオーバーにも達します。
例えばそのスピードでバイクが曲がる時、どれだけタイヤに負荷がかかるか想像してみてください。
サーフボードはその多くの負荷がフィンにかかってきます。かなり大きな役割を担っていると思いませんか?
フィンの形・面積・固さ等、色々な物が出回っていますが、一つ一つ違った動きをします。
板・波・乗り手 それぞれで変えることでライディングが変化します。


サーフボードに塗るワックスについて

サーフボードのワックスの種類(COLD,COOL,WARM,TROPICAL)

一般的にワックスというと「滑らせる」イメージが強いですが、サーフィンにおいては立つ側(デッキ面)に塗る「滑り止め」の役割があります。

通常COLD・COOL・WARM・TROPICALと4種類あります。水温によって使い分けますが、近年のサーフィン技術の進化でより高度な技をやり、不安定な着水を要求されるため、よりグリップの優れたWAXが好まれるようになりました。
そのため柔らかいワックスが多くなり、直にサーフボードに塗ってもワックスが付かないものが増えたので、ベースコートと呼ばれる下塗りワックスが登場しました。

サーフボードをゲットしたらまず、涼しい部屋でベースコートをツブツブになるまで塗り、海に入る直前にトップコートをさっと塗って完了です。


サーフボードのワックスの塗り方

ヘイデンシェイプスのクレイグアンダーソンのサーフボード

涼しい場所であまり力を入れずに、ベースワックスを凸凹が出来るまでデッキ面に塗ります。ワックス、ボードともに冷やしてから塗ると、よく接着されるのでおすすめです。

乗る部分に塗るのはもちろん、ドルフィンの際にボードをつかむレール等、広範囲に塗っていきます。
このサーフボードはヘイデンシェイプスサーフボードのクレイグアンダーソンが使っていたものです。
エアーの着地などに備えて、かなりノーズの方までワックスが塗ってありますね。
フリーセッション店舗に置いてありますので、近くにいらっしゃった際には是非ご覧ください。

サーフボードのワックスの落とし方

まずは硬めのスクレーパーで大雑把にワックスを剥がします。暖かい場所でやると、ワックスが柔らかくなり、剥がしやすくなるのでおすすめです。
硬めのスクレーパーで出来るだけ剥がしたところで、次に柔らかめのスクレーパーで細かい部分まで仕上げ落としします。最後にリムバーを吹きかけて数分放置します。
ワックスが溶けてきたらウエス等で拭き上げ、べたつきがなくなりさらさらになったら完了です。
サーフボードのワックスは定期的に剥がしてきれいにしてあげることで、気づきにくい小さな傷の早期発見につながり、サーフボードが長持ちします。


サーフィンで着るウエットスーツ

サーフィンで使用するウェットスーツ

日本が世界に誇るフルオーダーのウエットスーツは世界中でダントツナンバーワンのシェアとクオリティーを誇ります。
ウエットスーツの素材であるネオプレーンは3層構造で成り立ってます。
中心となるスポンジゴムは多くのガスを含んだスポンジのような素材で、軽く柔らかく保温性のある素材が高級品となっています。
逆に安価なものは固く重くガスの含有量が少ないので保温性があまりありません。
そのスポンジゴムの耐久性や伸縮性・保温性をサポートするのが、両面に貼られるジャージやラバー・起毛素材等です。

ウェットスーツの生地の伸び

通常スポンジゴムだけだと200%以上伸ばした時点でちぎれてしまいますが、表面素材を貼る事により400%以上伸ばしてもちぎれない素材となります。
そして裏地は主に着心地・速乾性・保温性等を司る素材を貼っています。
シルクの様な着心地や、1時間の休憩で乾いてしまってるかのような着心地の素材もあります。
保温性と熱伝導率が低く軽い素材の代表である、空気を利用して、吸水率ゼロのストロー状の素材に空気を多く含んだ起毛素材を作成してあります。体からウエットを通して海水に移動する体温をウエット内に留めることが出来ます。海水から体に移動して来る冷気も空気の層で遮断出来ます。
更に高性能の生地は、ウレタンゴムと起毛素材の間に銀とチタンの膜を挟み込んで魔法瓶の効果を持つ高性能な生地も存在します。
今現存する最高峰の保温素材生地は、ダウンジャケットの空気層と魔法瓶の保温性を併せ持った生地になります。


ウエットスーツの表面素材と人間の肌の気化熱の関係

ウエットスーツを着る子どもたち

人間は体を冷やすために汗をかきます。
体の表面に付いた水分が蒸発するときに熱を奪っていきます。これが気化熱です。同じことがウエットスーツでも発生しています。  ウエットスーツの表面素材が保水する素材としない素材、これによって保温性が大きく変わります。


ウェットスーツのパーツ(生地)の接着

国産のウエットスーツの最大の特徴はパーツの接着とすくい縫いにあります。
10人十色の体形や複雑な動きをする関節に合わせて、いくつものパーツを繋ぎ合わせて作られるウエットスーツ、その一つ一つを二度三度と接着剤を塗り接着します。
更に糸が貫通しないように丁寧にすくい縫いしてあります。こうして世界に誇る日本のオーダーウエットスーツが作られます。
安価な物は海外製の固く保温性のない生地で、S・M・Lと既成サイズで更に接着は無し、生地を重ねて糸を貫通させて縫い上げられています。
ゴム製なのでなんとなくフィットした様な感覚はありますが、国産のオーダースーツと比べると雲泥の差があります。 


サーフィンで使用するスーツの種類

サーフィンで使用するスーツの種類
  • ドライスーツ(海水の侵入が無い長袖、長ズボン、ブーツ付き)
  • 5ミリセミドライ(海水の侵入が少ない長袖、長ズボン)
  • 3ミリフルスーツ(5ミリより薄いので動きやすく海水の暖かい春や秋に使う、長袖、長ズボン)
  • シーガル(半袖、長ズボン 気温は高いが水温が低い時に活躍)
  • ロングスプリング(長袖、半ズボン 水温は高いが風や気温が低い時に活躍)
  • スプリング (半袖、半ズボン)
  • ショートジョン(タンクトップ、半ズボン)
  • ロングタッパ(ロングスリーブTシャツみたいな物)

等、ウエットスーツには水温、気温に合わせて色々なタイプがあります。
普段着ている洋服は夏物のTシャツの上に長袖トレーナー、更に寒けりゃジャンパー等重ね着が出来ますが、残念ながらウエットスーツにはその方法がないので、季節によって何枚か揃える必要があります。


サーフィンで利用する小物

サーフィンで利用するバケツとリペアテープ

サーフィンに必要な、あると便利な小物類です。  無くてもサーフィン出来ますが、あるととっても便利な小物類です。

  • 濡れたウエットを入れて帰り 帰宅後の洗濯から柔軟剤まで色々便利なバケツ型容器
  • ウエットスーツ(ゴム製品)専用のシャンプーやコンディショナー
  • 海に入る前に板をぶつけてヒビが入ってしまった時には応急処置して海に入りたいそんなときに リペアーテープ
  • 水温が変わりWAXを塗り替えるので 古いWAXを剥がしたい 時にスクレーパーやWAXリムバー

等 説明していたらキリがないくらい色々な便利グッズがあるので、必要に応じて買いそろえると良いと思います。 


サーフィンの波情報について

サーフィンの波情報について

風向きやうねりの向き、強さなど、様々な気象現象によって波の状況が刻一刻と変化する海。サーフィンスクールのページにもありますが、いい波、よくない波は一目瞭然ですし、どんな波でサーフィンするかによって練習効率が大きく変わります。

これからサーフィンに行く!となったときの今日の波の判断の仕方は、天気図を見て、風向き、うねりの向きから予測したり、実際に人がサーフポイントを見に行って波の状況を随時掲載しているサイトや、月々定額の有料サイト(例:波伝説、BCM)などを見て参考にしたりしています。最近では、インスタグラムでも、リアルタイムな波情報を発信しているアカウントも増えてきました。
しかし、そのようなサイトを見ても、用語や基本的な知識、経験などがないと参考にすらならない場合もあるので要注意です。サーフィンスクールでは、このような部分も含めてスクールを行っています。


ローカルサーファーとビジターサーファー

海の近くで生まれ育った地元のサーファー、近所の爺ちゃん婆ちゃんも子供のころから皆知り合いです。
これまでの海岸、海の変遷が受け継がれ、小さいころからそのサーフポイントに慣れ親しんでいるローカルサーファーは色々なコンディションを熟知しています。
危険な流れや無理なコンディションに伴い、ローカルサーファーが今日は入らないほうがいいと判断している場合は素直に従いましょう。
野良犬みたいに近くに行っただけで吠える人、地元のポイントを独占したい人等、色々なローカルが居るのでなんとも言えませんが…
しかし、例えば、ローカルオンリーと言われてるサーフポイントは、もともとはビジターもウエルカムだった場所で、ビジターがゴミを散らかしたり、朝早く来て住宅の近くで音楽のボリューム上げたり、WAXゴリゴリかけたり、勝手に水道使ったり、邪魔な場所に路上駐車したり、挙句の果てには用を足したり、サーファーとして以前に人としてモラルを守らなかったためにクローズされた例などがあります。
サーフィンをしていくうえでローカルサーファーという言葉は必ず耳にします。怖いサーファーの代名詞みたいな言い方をする人を多く耳にしますが、必ずしもそうではないということを覚えておきましょう。
私たちも鉾田市のコスモポイントを毎月ビーチクリーンしていますが、ほとんどのビジターサーファーがビーチクリーンしている私たちを気にすることなく横を通り過ぎる現実がある事を目の当たりにしています。 


サーフィンスクールについて

自分がやってるサーフィンが正しいか否か、自信のない方はサーフィンスクールを受講する事をおすすめします。
自分が持ってるサーフボードは自分のレベルに合ってるのか?
パドリングはこれで本当に正しいのか?
誰もが練習方法が半信半疑では練習に身が入らないと思いますが、「これが正しいから自信を持って練習して」って言われれば、脇目もふらず全力で練習できるようになると思います。
定期的・継続的にレッスンを受けて最短距離で上手くなりましょう。上手になるってとっても楽しことです!
サーフィンスクールのページはこちらから


冬でもサーフィン出来ます

今やウエットスーツやドライスーツの進化によって、冬でも快適にサーフィンできるようになりました。
特に私の着ている2mmのドライスーツは3mmのウエットスーツより軽く動きやすいので運動性の面で気に入っています。さらにドライスーツは水の侵入が99%なく、中に重ね着ができるので、これまた保温性に関しても十分です。また、ドライスーツの中には陸で着ているシャツを着用しており、海から上がって着替えの際に裸になる瞬間がないので、真冬の屋外でも気楽に着替えを済ませることができます。ウエットスーツから着替えるときの、頭からお湯を浴びた後に訪れる極寒地獄からはこのドライスーツによって解放されます。